2014年9月24日水曜日

過剰包装



過剰包装



過剰包装は消費者保護の観点から問題提起されることが多いのですが、ギフトパッケージにおいては、エコの観点からも色々と問題にすべき事象が見受けられます。

先日、佃煮のギフトセットをいただいたのですが、個装用の紙箱とその外装用の紙箱が、素材面においてあまりにオーバースペックだという印象を受けてしまいました。特に、外装の紙箱はマイクロ段といって薄い段ボールの化粧箱でしたが、果たしてここまでのスペックが必要であるのかどうかたいへん疑問に感じてしまいました。セットアップすれば個装用の紙箱で強度は十分保たれています。



豪華に見せたいという思惑もあるのでしょうが、実のところあまり良いイメージを与えていないような気がします。また、紙に強度があり過ぎることで、小さく破いてしまう事も容易ではなく、弱者には
廃棄しづらいパッケージになっています。ユニバーサルデザイン(人に優しいデザイン)という観点からも問題です。

デザインはそのままにして紙の素材を落とし、箱の設計で強度を工夫すれば十分に素晴らしいパッケージになります。当然箱のコストダウンにもなりますから、まさに一石二鳥ということになります。高度なグルアーマシン(ボックスの成形ライン)を保有するメーカーに相談されることを希望します。




                                                               箱の長い方のサイドを強化します。
                             コーナーのグルアー(糊付け)が必要です。



2014年9月21日日曜日

市場という発想

市場という発想

今回は市場(いちば)について考えてみたいと思います。
私の住んでいる四日市市というところは東海道の宿場町でもあり、また、その名の通り昔から市を中心として商業が盛んな町でもありました。
残念ながら、今では商店街のイベントとして、時々フリーマーケとが開催される程度になっています。

市場の面白さは対面販売にあります。

スーパーなど量販店やコンビニには無い、売り手と直接コンタクトが取れる面白さや楽しさです。最近はやりの道の駅も、デパ地下も市場的な要素がある売り場です。
道路沿いに造った市場、百貨店の地下に造った市場と言えると思います。

本来ショッピングは仕事でも無ければ家事でもありません。

食事をする行為と同じように、できる限り楽しみたい行為なのです。
スーパーで家族のための食材を買う行為、仕事が帰りにコンビニに寄って惣菜を買う行為はショッピングで無いのかもしれません。
声をかける相手がいて、それに応えてくれるという、人と人の係り合う関係が楽しさを造ってくれるのではないでしょうか。商品情報だけのコミュニケーションではなく、情緒や感情のようなものを共感する環境に惹かれているのだと思います。

私が子供の頃は、市場では新聞紙で作った紙袋がメインでした。

最近はどこの百貨店でも地下の売り場だけは、レギュラーの紙袋と違うものを使用しています。
機能重視で味気ないデザインです。
人の声が行き交う楽しい場所なのですから、市場のような活気を感じるデザインにしてみたらどうでしょうか。
手作り感を出したい時には無地の規制品の紙袋にゴム版でスタンプ印刷するのも良いかもしれません。印刷で別注品を作製するなら、プレーンなクラフト紙に単色のフレキソ印刷を選択する事をお勧めします。

新聞の紙面をデザインにした紙袋も面白いです。




ストアアイデンティティ 

ストアアイデンティティ

今一度ストアアイデンティティを考えてみることにしました。

今から30年ほど前、小売業のマーケッティング手法にストアアイデンティティという概念が多く使われておりました。バブル景気の頂点を過ぎて景気が下がり始めた頃の事です。

「もの」は供給に溢れ、ストアも飽和状態となり、小売り優位の状況から消費者がリーダーシップを取る消費者優位の時代へと、大きく変遷をしていく時代でもありました。
個性化し、多様化していく消費者の動向を掴みきれないストアは淘汰され、魅力を無くしたストアからは益々消費者が離れていくという現象が起こり始めていたのです。
カタログ雑誌やライフスタイル雑誌が隆盛を極めていた頃でもあり、消費者の自己志向が益々強くなっていく時代でもありました。

当時勢いを増しつつあったのが通販です。

その勢いからは当時の時代背景が読み取れます。

どこかネットショップが隆盛を極めつつある今の時代に似ていないでしょうか。

魅力を失った百貨店、人件費を抑えようと量だけ確保したパート社員、「いらしゃいませ」の言葉は自動ドアまかせ、安ければ良いという考えで作ったサービスバッグ。
これではネットショッピングに負けて当然と言えるでしょう。
「もの」ではなく「こと」に目を向けて欲しいのです。
お客さまは「買い物」というシーンを大切にしています。
わくわくする売り場の演出、心のこもった丁寧な接客、お客さまを大切にしているという気持ちのこもった販促グッズ類やサービスバッグ等。
お客さまをストアのヒロインにする「こと」を考えるのです。

ストアアイデンティティを構成するものとして以下のコンセプトがあるとされています。


1) インテリジェンスコンセプト

店舗形態、情報機能、イベント等
2) マーチャンダイジングコンセプト
商品開発、品ぞろえ、価格
3) ヒューマンウエアコンセプト
接客、コンサルテーション、顧客サービス

「こと」はヒューマンコンセプトから創り出されます。

サービスバッグも是非この視点から考えてみて下さい。

パッケージデザイナー

パッケージデザイナー

パッケージデザインを専門にしている人は限られています。
デザイン会社のほとんどはグラフィックデザインという商業印刷物のデザインをメインにしていますので、パッケージデザインはその傍らの仕事でしかありません。
専門デザイナーを置いているところもありますが、ほんの一部の大手の会社に限られます。

専門のデザインナーがたくさん居るところはどこかと言えば、それはパッケージのメーカーということになります。

メーカーは自社の受注活動を他者との競合で優位に展開する手段として、デザインの提案をするという戦略を多用するからです。
発注する側でデザイン会社を探す煩わしさもなく、しかも低料金(場合によっては無料)で依頼できることがメリットとなります。
そして、もうひとつ重要なことはパッケージの本質を良く理解しているということです。

ただ、メーカーにすべて委ねることも問題です。

長年在籍しているデザイナーであれば、思い切った発想のデザインが期待できないこともあります。
無難なデザインは時としてマンネリになります。

そこで、このブログではメーカー以外に依頼できるパッケージデザインに強い会社、または個人のデザイナーも紹介していきたいと思っています。



 今回は私も在職中よく利用させていただいた名古屋のデザイン会社を紹介します。















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加藤デザイン事務所
052-917-1444

小さなパッケージ

小さなパッケージ

あるデパ地下の洋菓子店でたいへん感心したことがあります。神戸に本社を置くアンリパルシャンティエというショップで、高齢の女性がショートケーキをひとつ購入された時の光景です。夕方の混雑の中でしたが、ショップの店員は愛想良く丁寧な対応で、そのケーキを紙箱にいれ、さらにレギュラーの小さ目の紙袋に入れて渡しておりました。感心した事は二つあります。ひとつは店員の対応ですが、もうひとつはそのショップのパッケージ対応です。なかなかショートケーキひとつだけという買い物はしづらいものです。自分用なのか、手土産なのか分かりませんが、今、こういった買い方をする人達は増えております。一人暮らしという事情、あちこちの美味しいものを少しずつ購入したいという事情があります。

ショップで美味しそうなお菓子を見つけて購入しようとしたら、何個かのセット箱での販売しかされていなくて、残念な思いをされた方はたくさんいらっしゃると思います。ギフトで使いたいので、試しにひとつだけ購入して味見をしておきたいという方もいるでしょう。

少数で販売できる体制を整えておく事が後々の売上に大きく響いてきます。

少額の販売に経費をかけられないという思いは分かりますが、逆にチャンスだという発想もあります。少ない経費でお客様に満足してもらえるパッケージのアイデアはいくらでもあります。手抜きだと感じてしまわれたらもう遅いのです。


「赤福」の2個入りの箱はご存知でしょうか。電車の中でこっそり食べてみたくなりますし、たくさん買って手土産にしても喜ばれます。




名古屋事情

名古屋事情

家から近い事もあって、休日に名古屋へ街ブラに出かけることがあります。
中部圏に住む方は良くご存じだと思いますが、名古屋には駅前と栄地区という二つの繁華街があります。駅前は通称「名駅地区」と呼ばれていて、その商圏はJR高島屋と名鉄百貨店、そして駅から樹木の根っこのように広がる壮大な地下街で構成されています。JR高島屋が出店してからはこの「名駅地区」が名古屋で最も熱い商圏ではないかと思われています。

個人の感想に過ぎないかもしれませんが、名駅地区に華を感じるひとつの要因にJR高島屋の手提げ袋があります。それは薔薇のデザインです。既刊の(秘密のサービスバッグ)にも書かせていただきましたが、名古屋のショップの手提げ袋はもともと地味なカラーが多かったのです。栄地区の松坂屋はクールなカラー、三越もデザインを変えてさらに地味なカラーとなっています。赤やオレンジと言ったカラーは躍動感があり、購買意欲も刺激されるカラーです。JR高島屋から流れてくる薔薇の手提げ袋に、少なからず刺激されていることは事実です。


地味を装うことがマナーだと考えている人が多いのですが、実は本質のところで名古屋人は派手なものに惹かれやすいのです。金の鯱を自慢するように本当は金色が一番好きな人達なのです。えびせんべいで有名な坂角でもゴールドパッケージの商品はよく売れています。赤などの暖色やゴールドを使ったデザインで、もっと消費者のハートを揺さぶる事を考えてみたらどうでしょうか。


余談ですが、名古屋の女性は色白の人が多いようです。それには名古屋の地下街が貢献しているという説もあるようです。地上に魅力のあるショップが少ない街であるという証明かもしれません。













パッケージ資料館

パッケージ資料館


ひとつの企業が所有する資料館としては、規模、内容とも世界レベルの資料館があります。
それは、パッケージメーカーのザ・パック株式会社の資料館です。
大阪工場の建屋の中に開設されています。
主にセールスの商談で使用されていますが、当初は社員の教育の場として活用されることが目的でした。
百貨店、専門店など小売業界のパッケージを始め、ホテル、飲食、テーマパークなどのサービス産業や、あらゆる業界のメーカーパッケージが展示されています。
最新の海外ブランドのパッケージなどもあって、パッケージ市場の最新の情報を得ることができます。
会社の顧客に利用してもらう事が主たる目的ですから、新規での見学の方は一度ザ・パック株式会社の方に問い合わせてみて下さい。


ひとつの企業が所有する資料館としては、規模、内容とも世界レベルの資料館があります。
それは、パッケージメーカーのザ・パック株式会社の資料館です。
大阪工場の建屋の中に開設されています。
主にセールスの商談で使用されていますが、当初は社員の教育の場として活用されることが目的でした。
百貨店、専門店など小売業界のパッケージを始め、ホテル、飲食、テーマパークなどのサービス産業や、あらゆる業界のメーカーパッケージが展示されています。
最新の海外ブランドのパッケージなどもあって、パッケージ市場の最新の情報を得ることができます。
会社の顧客に利用してもらう事が主たる目的ですから、新規での見学の方は一度ザ・パック
株式会社の方に問い合わせてみて下さい。