2014年11月28日金曜日

オレンジの魔法

オレンジの魔法

オレンジのカラーに不思議な魅力を感じます。最近CMでよく見る軽自動車のハスラーも、シンボルカラーをオレンジにすることで販売数量を伸ばしています。車のフォルムと良くマッチしていて、可愛らしさやフレンドリー感をアピールしています。女性ユーザーを意識しているようですが、男性にも好まれそうなオレンジカラーを選択しています。
皆さんも良く知っているアンパンマンに出てくるドキンちゃんのコスチュームもオレンジです。悪い女の子なのに何故か憎めないキャラクターを演出しています。オレンジのカラーは明るくて行動的なイメージがあり、好奇心を抱かせ、見たものを引っ張り込むようなパワーを持っています。

パッケージカラーに採用して成功しているショップはたくさんあります。ファッション業界ではエルメスやビームス等、スイーツの業界では堂島ロールで有名なモンシェールがそうです。

またもうひとつの魅力は、ラインアップされた他のカラーも元気にしてしまうことです。


店舗のカラーやパッケージのカラーのどこかに加えることで全体に活気が出てきます。











 







2014年11月21日金曜日

PB商品のパッケージ

PB商品のパッケージ

最近コンビニで気が付いたことがあります。家の近くにあるのでセブンイレブンに行く機械が多いのですが、PB商品のパッケージデザインに失望しています。
特に菓子コーナーのチョコ、クッキーなど洋菓子のハードスイーツのパッケージです。
パッケージの全体が茶系のベタで統一されているので、商品が見分けづらいのです。
10品目前後の商品が2段か3段に縦置きされていますが、まるで1枚の壁のようなビジュアルになっています。パッケージの中央には商品の写真が入るデザインですから、間違って購入するということは考え難いのですが、写真そのものも茶系のカラーなので、目的の商品を見つけ難いのは事実です。
PB商品であるという強いメッセージ性が必要であったということでしょうか。消費者にはPB商品であるか、メーカーブランドの商品であるかは左程重要な問題ではありません。
安い商品であるということをメッセージするために、敢えてデザインの質を落とすという戦略は間違いです。
いずれにしてもPB商品だけのコーナーを作るなら、陳列して見やすいデザインを考えた方が良いと思います。

白は無色ではありません。白という色をもっと有効に使うデザインを考えてみて下さい。




小さな手提げ袋

小さな手提げ袋

少し前に小さなパッケージについて投稿したことがありましたが、今回は紙袋について
考えてみます。
もうひとつのブログ「ショップパッケージ研究クラブ」の中で、パッケージの経費削減の方法として、トータル的な見なおしをする事を提案させていただいております。そのポイントはアフターユースにあります。機能として使用されることをメインに考えれば、いくつかの手提げ袋を合理的なサイズで揃えれば済むことです。ただ、よく見られる現象として、どのサイズの手提げ袋もショップのアイデンティティに縛れて、同じスペックで作ってしまっていることです。いつも携行している鞄などより大きいサイズのものは、ほとんどアフターユースされていないという現実に注目しましょう。アフターユースされる手提げ袋に経費のポイントを置いて、その他のアイテムのスペックを落とし、トータルとして経費削減を考える事にしたらいかがでしょうか。アフターユースされることで、ショップイメージの浸透という手提げ袋の役目も生かされることになります。


アフターユースされやすいサイズ
※女性の場合・・・・・220(正面幅)×120(マチ幅)×270(高さ)
※男性の場合・・・・・220×65×330           

女性はランチなど、男性は書類などを持ち歩く時に

使っています。

2014年11月14日金曜日

環境デザイン

環境デザイン


街の景観はビルのデザインや看板の色で大きく変わります。人工的に造られた街で無い限り,
そこには人々の生活が織り上げてきた様々な街の色がります。商店、銀行、飲食業、パチンコ屋等の建築物や看板の色などです。また、街を行き交う人々のファションもその街のカラーになっていると思われます。

大阪の通天閣を望む商店街、東京銀座の商店街それぞれに街の色があります。




大阪の街は情熱的な暖色がメインですから、少々派手なファッションでも街に馴染んでしまいますが、銀座では少し目立ち過ぎるかもしれません。大阪ではスイーツの店のサービスバッグにも暖色が多く使われますが、東京ではどちらかというと寒色が多くなります。サービスバッグも街の色のひとつであることは確かです。街の色を構成するものになれば、それはもはや環境デザインと言って
良いと思います。サービスバッグには街のイメージを壊さないデザイン、持っている人が心地良くなるようなデザインが求められます。

京都のお土産屋さんで修学旅行生に受けるようにと、ビビットなピンク色の手提げ袋を使用しているところがあります。賛否両論あるようですが、龍安寺の石庭で見かけると少し違和感を覚えてしまいます。目立ってほしいという意図で使用されているなら、それはそれで戦術です。







2014年9月24日水曜日

過剰包装



過剰包装



過剰包装は消費者保護の観点から問題提起されることが多いのですが、ギフトパッケージにおいては、エコの観点からも色々と問題にすべき事象が見受けられます。

先日、佃煮のギフトセットをいただいたのですが、個装用の紙箱とその外装用の紙箱が、素材面においてあまりにオーバースペックだという印象を受けてしまいました。特に、外装の紙箱はマイクロ段といって薄い段ボールの化粧箱でしたが、果たしてここまでのスペックが必要であるのかどうかたいへん疑問に感じてしまいました。セットアップすれば個装用の紙箱で強度は十分保たれています。



豪華に見せたいという思惑もあるのでしょうが、実のところあまり良いイメージを与えていないような気がします。また、紙に強度があり過ぎることで、小さく破いてしまう事も容易ではなく、弱者には
廃棄しづらいパッケージになっています。ユニバーサルデザイン(人に優しいデザイン)という観点からも問題です。

デザインはそのままにして紙の素材を落とし、箱の設計で強度を工夫すれば十分に素晴らしいパッケージになります。当然箱のコストダウンにもなりますから、まさに一石二鳥ということになります。高度なグルアーマシン(ボックスの成形ライン)を保有するメーカーに相談されることを希望します。




                                                               箱の長い方のサイドを強化します。
                             コーナーのグルアー(糊付け)が必要です。



2014年9月21日日曜日

市場という発想

市場という発想

今回は市場(いちば)について考えてみたいと思います。
私の住んでいる四日市市というところは東海道の宿場町でもあり、また、その名の通り昔から市を中心として商業が盛んな町でもありました。
残念ながら、今では商店街のイベントとして、時々フリーマーケとが開催される程度になっています。

市場の面白さは対面販売にあります。

スーパーなど量販店やコンビニには無い、売り手と直接コンタクトが取れる面白さや楽しさです。最近はやりの道の駅も、デパ地下も市場的な要素がある売り場です。
道路沿いに造った市場、百貨店の地下に造った市場と言えると思います。

本来ショッピングは仕事でも無ければ家事でもありません。

食事をする行為と同じように、できる限り楽しみたい行為なのです。
スーパーで家族のための食材を買う行為、仕事が帰りにコンビニに寄って惣菜を買う行為はショッピングで無いのかもしれません。
声をかける相手がいて、それに応えてくれるという、人と人の係り合う関係が楽しさを造ってくれるのではないでしょうか。商品情報だけのコミュニケーションではなく、情緒や感情のようなものを共感する環境に惹かれているのだと思います。

私が子供の頃は、市場では新聞紙で作った紙袋がメインでした。

最近はどこの百貨店でも地下の売り場だけは、レギュラーの紙袋と違うものを使用しています。
機能重視で味気ないデザインです。
人の声が行き交う楽しい場所なのですから、市場のような活気を感じるデザインにしてみたらどうでしょうか。
手作り感を出したい時には無地の規制品の紙袋にゴム版でスタンプ印刷するのも良いかもしれません。印刷で別注品を作製するなら、プレーンなクラフト紙に単色のフレキソ印刷を選択する事をお勧めします。

新聞の紙面をデザインにした紙袋も面白いです。




ストアアイデンティティ 

ストアアイデンティティ

今一度ストアアイデンティティを考えてみることにしました。

今から30年ほど前、小売業のマーケッティング手法にストアアイデンティティという概念が多く使われておりました。バブル景気の頂点を過ぎて景気が下がり始めた頃の事です。

「もの」は供給に溢れ、ストアも飽和状態となり、小売り優位の状況から消費者がリーダーシップを取る消費者優位の時代へと、大きく変遷をしていく時代でもありました。
個性化し、多様化していく消費者の動向を掴みきれないストアは淘汰され、魅力を無くしたストアからは益々消費者が離れていくという現象が起こり始めていたのです。
カタログ雑誌やライフスタイル雑誌が隆盛を極めていた頃でもあり、消費者の自己志向が益々強くなっていく時代でもありました。

当時勢いを増しつつあったのが通販です。

その勢いからは当時の時代背景が読み取れます。

どこかネットショップが隆盛を極めつつある今の時代に似ていないでしょうか。

魅力を失った百貨店、人件費を抑えようと量だけ確保したパート社員、「いらしゃいませ」の言葉は自動ドアまかせ、安ければ良いという考えで作ったサービスバッグ。
これではネットショッピングに負けて当然と言えるでしょう。
「もの」ではなく「こと」に目を向けて欲しいのです。
お客さまは「買い物」というシーンを大切にしています。
わくわくする売り場の演出、心のこもった丁寧な接客、お客さまを大切にしているという気持ちのこもった販促グッズ類やサービスバッグ等。
お客さまをストアのヒロインにする「こと」を考えるのです。

ストアアイデンティティを構成するものとして以下のコンセプトがあるとされています。


1) インテリジェンスコンセプト

店舗形態、情報機能、イベント等
2) マーチャンダイジングコンセプト
商品開発、品ぞろえ、価格
3) ヒューマンウエアコンセプト
接客、コンサルテーション、顧客サービス

「こと」はヒューマンコンセプトから創り出されます。

サービスバッグも是非この視点から考えてみて下さい。