2015年11月29日日曜日

他社とのギフトセット

他社とのセットギフト

核家族化が進んでいる現在では、同じものをたくさんいただいても困ることが多々あります。特に菓子類などでは消費期限もあり、仕方なく近所にお裾分けをするはめになりかねません。また、同じような味覚のものでは飽きてしまうこともあります。ソーシャルギフトの平均価格が5000円程度とするならば、菓子類が選択され難い理由もそこにあるような気がします。

フォートナムメーソンのギフトでは紅茶と焼き菓子のセットがあります。憩の時間をプレゼントするというテーマがあって、たいへん魅力的なギフト商品だと感じます。しかし、和菓子には何故かこのようなセット商品がありません。和菓子の好きな高齢のご夫婦でも、いくらか多すぎるにではないかと躊躇われることがあります。美味しい日本茶とのセット商品はないものでしょうか。例えば、京都の老舗、鶴屋義信と福寿園とのコラボギフトなど。







鼓月のパッケージ

鼓月のパッケージ

鼓月の千寿せんべいのパッケージについて感じることがあります。
鼓月は京都に本社を置く和菓子の専門店で、自社工場で生産した商品を全国の支店で販売する中堅企業です。パッケージ全体のイメージは、どちらかというと控えめで地味です。個々が出しゃばらず、全体のトーンを京都らしくはんなりとしたイメージでまとめているようです。
主力商品に千寿せんべいという菓子がありますが、この商品の位置づけがもうひとつ分かり難いものになっています。中元、歳暮というギフト性もあり、一方では八つ橋のような観光土産の性格も持ち合わせています。(比較的安価でボリュームもありますから、後者のイメージで販売できるのかもしれません。)土産店の店頭で安っぽく積まれた商品を見てしまうと、なかなかお中元の商品として選択しづらいものがあります。ただ逆にギフト性の高い商品として販売されているものであれば、土産品としては競争力のある商品になります。

パッケージで判断すれば、明らかに土産品です。
せんべいと言っても厚みもありボリュームもあるのですから、平積みにするのはどうかと思います。安っぽいイメージになってしまいます。パッケージのコストを考えると、確かに平積みにした方が容積は少なくコスト的には安く上がりますが、斜め置きで全体に余裕を持たせた方が上品なイメージとなります。ギフトの高い商品をイメージさせながら、観光土産市場で販売するという戦略が可能となります。


身と仕切りを一体にした形状を考えると良いと思います。




2015年5月21日木曜日

サービス箱について

サービス箱について

洋菓子、和菓子を問わず、どの店にもサービス箱があります。
自宅で消費する場合は袋で持ち帰ってもいいのですが、ちょっとした手土産にしたい時には、箱に入れて欲しいものです。ちょっとした手土産ですから、恐らく1000円未満でしょうし、130円のどら焼きが6個程度という場合もあります。お店でもパッケージの選択が難しい価格ゾーンとなります。
少しだけ改まった気持ちを伝えたいという顧客のために、箱に入った5個入りセットを用意しておく方法もあります。商品代金の780円と箱代(70円として)をプラスして850円という設定にしておきます。70円の予算であればそれなりの箱は造れます。引っ越しの挨拶や、相手に負担を掛けない程度のお礼をしたい時などには重宝されます。

ただ、冒頭のちょっとした手土産の場合には、箱代の70円も無駄な出費と考えられてしまわれることもありますから、販売チャンスを逃さぬようサービス箱の準備が必要となります。商品アイテムと組み合わせを考えて、3アイテムほどあれば良いと思います。
スペックとしては裏白のコートボール、印刷、表面加工無し、グルアー(貼り工程)無しで良いと思います。先のどら焼き6個用なら20円程度です。

奈良の天平庵はこのサービス箱の対応に優れていると思います。
http://www.tenpyoan.com/

取引先のパッケージメーカーに相談してみて下さい。





生菓子用には別途に専用箱を準備する必要があります。

生菓子が触れる原紙の裏面は、印刷をしないか、インキが直接触れないようにコーティングをする必要があります(水溶性のビニールか、PP貼り加工)。また、原紙の裏面は蛍光染料をしようしていない、バージンパルプの表層面があることが必須です。

2015年3月17日火曜日

ケーニヒスクローネのパッケージ

ケーニヒスクローネのパッケージ

個人的な感想ですが、黒をベースに置いて全体をモノトーンにしたビジュアルにセンスの良さを感じます。モノトーンをベースにすることで、個々のパッケージで使用する単色カラーが映えてきます。このデザインを生かしているのが、紙袋や箱の表面のコーティングです。また、手づくり感を演出するために、和紙風合いの原紙を使用している商品もあり、デザインと素材の組み合わせが多彩で、そのひとつひとつのパッケージに心地よさすら感じることもあります。

紙素材の袋もポリ素材の袋も、どれもコストの高い素材や加工方法で構成されていますが、デザインのテーマを損ねることなくもう少しコストダウンを図ることも可能です。紙素材で施されているコーティングをフィルムから樹脂に変える方法もあります。また、ポリ製の手提げ袋は、手提げ部分をポリ袋の中に織り込んでしまう形状に変える方法もあります。

現状のサービスバッグは顧客満足度において、かなり高いポイントを得ていると思いますので、素材の厚みなどベースのスペックは変えない方が良いと思います。




袋の上部に手提げが織り込まれている。







2015年3月10日火曜日

規格寸法で作る紙袋

規格寸法で作る紙袋

テークアウト用の紙袋はできる限り規格寸法で作ることをお勧めします。
一般的に、底の形状が正方形に近いサイズになると、機械による製袋ができなくなります。
手加工で成形するしかないのですが、結果的に大きなコストアップの要因となってしまいます。例えば、正面幅が320mmの紙袋ではマチ幅の最大寸法220mmが機械成形の規格寸法です。従って、中に入る商品の箱はできる限り長方形のスタイルで企画してください。
 
正面幅に対応できるマチ幅の最大寸法は下記の通りです。
巻き取り自動製袋での寸法です。(メーカーにより多少の差はあります。)

正面幅(mm)
マチ幅最大寸法(mm)
280
150
260
180
220
140
200
140
180
80

ショップパッケージ研究クラブのブログで確認してください。


※ 洋菓子のデコ箱や和菓子のセット箱では正面幅(340mm)の紙袋が多く使用されますが、
このときの最大マチ幅は240mmとなります。







2015年3月5日木曜日

紙管パッケージ

紙管パッケージ

名前の通り紙製の筒状のパッケージを紙管と言います。賞状などを収める筒は紙をスパイラル状に成形したものを生地にして、外側に印刷原紙を貼って完成させます。これをスパイラル紙管と言いますが、もうひとつペーパー管というものがあります。先のスパイラル紙管と違って生地を使わず、板紙を茶筒のように丸めて両端を接着して成形したものです。身近なものでは6Pチーズのパッケージがそうです。ヴァレンタインのチョコのパッケージには多く使われています。

パッケージの高さについてはある程度自由に設定できますが、円の直径はメーカーの保有する型に合わせる必要があります。木型の費用を抑えることを考えると、蓋、身、底のデザインに使用するカラーを4色程度にして、全パーツがひとつの木型に収まるようにする工夫をして下さい。

板紙の素材以外にも本体をカラーの片段(段ボールの波目が見えている素材)を使うことも
可能です。

最近では一口羊羹や一口ういろうなど一口サイズの商品が多く出ていますが、どれも良く似たパッケージになっていますので、思い切って紙管入りの商品を開発したらいかがでしょうか。三角形の羊羹があっても良いと思います。


2015年1月29日木曜日

紙製トレー

紙製トレー

スーパーで惣菜などを収めるのに使用されているトレーの素材は、スチロールやPPの素材がメインですが、紙製の素材を使用することで、高級感を演出することがあります。例えば、蓬莱や王将の餃子や焼売、神戸コロッケなどの紙製トレーです。


トレーは販売の現場でのスピーディな対応を可能にします。組み立ての作業もいらず、重ねて保管もできるので収納場所に困ることはありません。紙製のトレーには折り畳み形状のものもありますが、テーパーの入った船形のものがあります。この形状が最も作業性が良いので、対面の売り場で調理をする業種(例えば、タコ焼き店など)では多用されています。
ただ、この舟形のトレーには欠点があります。それは、舟形故に包装紙で包み難いということです。

先日、伊勢丸という饅頭をいただいて少し驚きました。10個入りだったと思いますが、箱の形状が舟形の紙製トレーだったのです。商品は工場で作られてフィルムで個装されています。一般的には通常のトムソン箱で良いはずですが、どこか他に意図があるとすれば、恐らくそのフォルムの意外性ではないかと思われます。トレーの安っぽいイメージをデザインでカバーして斬新さを演出しているのでしょう。